PaidContent.orgの記事だが、ロイターのCEO TomGlocerがFinancialTimesの「新しいメディアと放送について」というカンファレンスでロイターの事業戦略について講演を行ったらしい。
その中で、彼は「Why the media must get personal(なぜメディアは消費者を向かなければならないのか)」とのタイトルでスピーチを行ったらしいのだけど、「今の時代では、様々な情報プラットフォームにニュースを供給しなければ死あるのみだ」と言い切り、その供給先はネットTVかもしれないし、第三世代携帯かもしれないし、「Podcasting」かもしれない、と言ったとのこと。
ニュースのサプライヤー、それもロイターのようなメディアに卸す側の立場の会社が、「これからは供給者側の論理ではなく、消費者の需要にあわせたニュースの配信プラットフォームが必要だ」と言っているのはとても大きな変化だと思う。
特に、経営者の口から「Podcasting」のようなことが出てくるあたりも非常に先進的に感じる。
Posdcastingはメディアの供給者側から見れば、サプライヤーの理屈で情報ソースを供給できなくなる思想に立脚しているため、リーチを増やしやすい反面で旧来のスタンスに対しての変革を求められる。
この講演でも、ロイターがツールとして、そしてチャネルとしてPodcastingに言及しているならばそんなに関心も持たなかったんだけど、供給者と受給者としての関係性にまで及んだのにはなかなか感心。
時代の変化と言ってしまえばそれまでで、ロイターみたいな企業が変革をするのが、自らの意思なのかそれとも、かほどに迫られた状況なのか、それはわからないけれども、なかなか時代感が現れたニュースだなぁ、と。
podcastingかぁ、たしかに経営者の口からそういうハナシがでてくるのは、健全な感じがするですなぁ。
itunesとかHDDレコーダの出現によって、ユーザー側の編集能力がドンドン向上していくと、既存のメディアの相対的な影響力は低下していくでしょね。I氏のいう世界にじわじわと進んでいく可能性高まりますなぁ。
投稿情報: mimaki | 2005-03-08 15:32
お、コメントありがとうございます。
まぁ、経営者がちゃんとそこまで意識して言ったかどうかまでは定かではありませんが、言わない誰かさんよりずっと良いかなぁ、と。(苦笑)
Iさんの言う世界は、もうすぐそこに来て居るなぁ、と今日カリスマブロガーのお2人と話していて実感しました。
さて、中抜きされるメディア側としては・・・?
投稿情報: Gato | 2005-03-09 02:17