訳あって宮崎に。
朝の早い時間に羽田を発ち、昼くらいには宮崎空港に。1時間ちょっとだから、宮崎といっても近いもんだ。
レンタカーを借りて、高千穂へ。
そう、神話の里 高千穂に一度行ってみたかったのよね。神社巡りが今回の旅の目的なのです。
今回のクルマはデミオの新車。よろしくね>デミ男
さて、レンタカーを借りたはいいけど、高千穂っていうのは意外に遠い。
宮崎を北上して、延岡あたりから西に行くのがいいのかな、と思っていたらカーナビが違う道を示す。
一度南下し、そこから九州自動車道に乗って西にいき、鹿児島を経由して北上、熊本まで行って東に行く、というスーパー遠回りコース。
「えぇ~!?本当にそれが早いのー?」と思いつつも、それが一番早いというんだから仕方がない。
片道役350km。とほほ・・・。
そんなわけで、宮崎→鹿児島→熊本→宮崎とノンストップ5時間の旅。
平日ってこともあって、高速はガラガラだったんだけど、意外にもパトカーが多く、ビクビクノロノロと120km前後で走る。
高速を降りてからはきっとスゴイ田舎道だろうな、と思っていたらなかなかどうして、道幅も割と広くてしっかりしている。
宮崎の高千穂に対する並々ならぬ熱意を感じます。
着いたのはすっかり日が暮れかかってから。それでも、明るい内に山道を抜けられて良かった。
どう見ても電灯とか無い感じだったので。
今回は、天の岩戸のすぐ脇にある旅館、「岩戸屋」さんに1泊することに。
小さくて古い建物ながらも、一生懸命もてなそうとする感じが伝わってくる良い旅館でした。ご飯も美味しかったし。
さて、高千穂と言えば夜神楽。
今はシーズン外だけど、毎年11月から2月にかけて、夜を徹して33番の神楽が各地で踊られる。
収穫感謝と鎮魂儀礼、五穀豊穣などの意味があり、期間中は今でも民家などで持ち回りで行われたりするそう。
詳しくはhttp://www.takachiho88.net/kagura/kagura.htmをみていただくとして、神楽の33番とは、様々な神様(●●ノミコトみたいな神様)がそれぞれ出てきて、舞うのだけれど、全体としてもストーリーがあったりする。
今でも毎晩、観光用として夜神楽が4番だけ踊られるので、早速行ってみた。
4番とは、全33番の中からオイシイところ4番を抜いたダイジェスト版。
誰もが聞いたことがあると思う、天の岩戸にアマテラスオオミカミが隠れてしまったのを、タヂカラオノミコトが岩戸を開けるってお話の下り。
24番-手力雄(タヂカラオ)
高天原(たかまがはら)で大力一番の彼の出番。岩戸の間で踊ったり耳をそばだてたり。最初は白い面で踊っているけど、岩戸を開けようと力をいれるあまり、26番では赤い面になる、お茶目な人。
ストーリー的には、これでもうまく行かないので、一計を案じ、みんなで岩戸の前で酒盛り&ダンス大会で楽しそうにすることに。
25番-鈿女(ウズメ)
高天原きっての踊りの名人、天鈿女命(アメノウズメノミコト)の出番。神話では素っ裸で踊り狂って八百万の神様が爆笑、みたいなストーリーだったけど、神楽舞はかなり優雅。
というわけで、楽しそうにすると、岩戸の中の天照皇大神(アマテラスオオミカミ)も気になってしょうがありません。
26番-戸取り
再び手力雄命の出番。荒々しい踊りで気合いを見せます。外が気になってチラリと外を見ようとした天照皇大神。その時、手力雄命はチャンスとばかりに岩戸の根を掘り、エイッてなもんで岩戸を放り投げます。これで天照皇大神が外に出てきて、世には再び光が戻ってメデタシメデタシって話。
ちなみに、このときに投げた岩戸は、タヂカラオによって思いっきり投げられてそのまま山奥に隠されます。なんと長野まで飛んでいって、二度と岩戸が閉められることのないように隠されたそうで。そんな所から「戸隠」という名前がそこについたそうな。
うーん・・・不思議。
さて、オマケとしてもう1舞。
20番-ご神体
ええと、日本を産んだとされる伊邪那伎命、伊邪那美命(イザナギノミコト・イザナミノミコト)の仲良し踊り。2人で仲良く酒を飲み交わし男女和合と平和の舞。
ってなわけで、本当は舞ながらマグわう仕草がガンガンに入る仕様だったらしいんだけど、子供の教育上よくないせいか、随分マイルドなものに代わったらしい。
まぁ、家庭円満の象徴の舞ってことで。
そんなこんなで1時間くらい夜神楽を見て、宿に戻って就寝。
明日は早速神社巡り。
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