朝早起きして、出発。
早速、となりの「天岩戸神社」から。
早朝ってこともあって、人気観光スポットにもかかわらず人もまばら。
天の岩戸ってのは、それ自体が見られるわけではなく、一応公称としては数千年、岩戸は触れられていないことになっている。
静かで涼しい境内を歩いてると、巫女さんが箒で朝の掃除をしてたりして、東京でよく見るような観光用の巫女さんではなくホンマモンの巫女さん(20~22歳くらいかな)にシビれる。
案内所に行ってお願いすると、普段入れない「遙拝所」を案内してくれて天の岩戸を谷越しに見ることを許される。
ガケの下に川が通っており、その向かい側の山の壁面に天の岩戸がチラリとだけかいま見える。
といっても今は岩戸自体はくずれてしまって埋まっているので「あった場所」と言った方が正しいかもしれない。
山の斜面は神社の裏手から下ることができ「天安河原(アマノヤスカワラ)」に降りることができる。ここは八百万の神が集まったところとされ、下に降りると川が流れ、文字通り河原となっている。
一番奥まで20分くらい歩くと、くりぬいたような巨大な横穴が岩にあいていて、その中に小さな社がある。まわりには賽の河原みたいに、ビッシリと石が積み上げられ、ちょっと異様な雰囲気が醸し出されている。
気のせいかもしれないけど、あたりは静かだし空気は冷ややかだし、なんだか神妙な気持ちに。でも、流石に写真は撮れなかった。
天岩戸神社を出る頃にちょうど観光バスの爺さん婆さんの集団が乗り付け、ワイワイとやってきたので朝早くきて良かったな、と思う。これじゃ厳かな雰囲気が台無しだ。
続いて、昨日神楽を見るのに夜やってきた高千穂神社に。
大きな杉が並ぶ中、神社をグルリと見て回る。売店の爺さんがよほどヒマだったのだろう、色々話しかけてきて無駄話。
この前の台風でご神木の1本が倒れたらしく、それを砕いてお守りとして売っていたので1つ購入。
爺さんに別れをつげ、次に向かう。
続いて、くしふる神社に。漢字があるんだけど変換できない。
ここはニニギノミコトやアメノウズメノミコトなど、複数の神様が祭神となっているんだけど、観光色のカの字もなくて大変よろしい。
山の中の神社、といった趣。
ここから山にはいっていくと、高天原を臨む高天原遙拝所に行くことができる。
下の写真がソレ。
そこからさらに「四皇子峰」に行くことができる。
ここは鵜萱草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)の4人に皇子、五瀬命(イツセノミコト)、稲飯命(イナヒノミコト)、三毛入野命(ミケヌノミコト)と神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレヒコノミコト)が育ったところ。
最後のカムヤマトイワレヒコノミコトが後の初代天皇、神武天皇です。つまり、日本国発祥の地になるわけですな。
さて、くしふる神社に戻って、そろそろ腹が減ったので昼食。
有名だと聞かされていたソバ屋、神代庵に行く。が・・・。駐車場は見つかるのに、店が見つからず・・・。
散々探すと、民家がそうであることが判明。マジでわからん・・・。
完全に民家にあがりこみ、その中の畳の8畳間がお店部分であることが判明。
でも有名人のサイン(特に噺家の方々)が並んでる。天ザルを頼むと、今から打つという。30分くらいの後、ソバと天ぷらが出てくる。美味い。
なるほど、これなら納得。
お店を出て、高千穂峡に。ここも行ってみたかった。
幽山深谷といった趣のある峡谷。平日でないと人が山ほどいるらしいので、折角のチャンス、とばかりに貸しボートにも乗る。
手こぎボートなんて10年以上ぶりだなぁ、と思いながら峡谷の方に漕いでいく。うーん、確かに美しい。
15分くらい峡谷を上ったところで引き返す。
段々人も増えてきたし、30分ボートに乗ったところで撤収。これは紅葉のシーズンはさぞキレイだろうなぁ。
さぁ、今日はこれから日南市の田舎、爺さん婆さんを訪ねていくので、昨日と同じ行程を走らねば。2時前には高千穂を出発、再び熊本→鹿児島→宮崎と350kmの道のりを走り、夕方に日南市入り。
2年振りに爺さん・婆さんと会う。
あと2泊、日南に居る予定。
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